読んだ
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: 新書
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- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 新書
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- 作者: 志賀直哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 文庫
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新書について少し。
ルポ〜の方は行政の様々な分野で進む民営化によって新たな貧困層が生み出されているアメリカの現状について述べた本。医療一つとっても高額医療費負担による転落人生、利潤追求の成果主義の中で疲弊する医療現場等々中々ショッキングな内容でやっぱ日本みたいに皆保険無い国は大変だなと思いながらも読んでたわけですが、後半の貧困と戦争との絡みに話題が及んだ辺りから作者の主張というかイデオロギーが強くなりすぎてちょっと('A`)
あたかも戦争遂行のために貧困が生み出され、利用されているとでも言いたげな論調にはさすがに賛同しかねるなあ。まあそういうところは岩波らしいっちゃらしいですが。
ただ日本の社会保障制度等の行く末を考えるにあたって、アメリカの事例は間違いなく参考になると思いますので未読の方は図書館とかから借りてでも是非一読を。
もう一冊の新宗教のほうは、明治〜戦後直後に生まれた日本のいわゆる「新宗教」と言われる天理、大本、創価等10の宗教を列挙して、それぞれ成り立ちから勢力拡大の過程、信徒の拡大を生んだ時代背景の分析、今後の展望などを交えながらある程度学術的に紹介した本。
景気動向と信者獲得数が負の相関関係にあるってのは意外だったわけですが、まあ言われてみればそうだなという気も。そもそも宗教関係って普段あんまり考えることもない領域ですし、新書という気軽に読める形で分かりやすくまとめてくれたのは助かります。